3−2 地形面分類

小倉東断層の位置およびその活動度等を検討するために、空中写真判読と現地調査結果に基づいて、小倉東断層周辺地域の地形面区分を行った。

調査地域には、複数の河成段丘面が発達している。これらの段丘面は、面の開析度・連続性・テフラ層序との関係から、高位のものからH〜L面に区分できる(図3−2)。地形面の対比に用いた主なテフラは、Aso−4(約8万年前;町田ほか,1985)である。H面はAso−4に覆われる古期の段丘面であり、M面はほぼAso−4の堆積面に相当する。L面は、Aso−4の噴出・堆積以降に形成された段丘面であると推定できる。なお、H面はさらに細分可能である。また、L面より低位にも現河床との比高が小さい段丘面が認められるが、広域的な対比が困難であるため図示していない。以下に、重要な地点の記載を行う。主な地質柱状図を図3−3に示した。