2−7−4 トレンチの位置およびその規模・形状
No.3地点では、既存文献資料調査・空中写真判読・現地踏査・電気探査の結果から北武断層の分布位置を求め、その位置の推定された地点を挟んで調査ボーリングを行った。トレンチ位置はB3−3孔より約6m程北側付近を最上流部とし、下流側へ長さ約20mで、幅約8mの規模とした。トレンチ形状は、できるだけ推定される北武断層に直交するように検討したが、右岸側の水路や宅地と左岸側の道路盛土に制限され図7−2−1の様な配置とした。また、調査地の谷は湿地化し軟弱な状態であったが、調査深度を確保するため45゜の勾配で掘削することとした。トレンチの掘削時には、北側および西側の法面に表層崩壊が発生した。安全対策をこれら斜面に実施したため、地層の観察は東側、南側および西側法面の南端で行った。トレンチの最終形状および規模を、表7−4−1、図7−4−1に示す。
表7−4−1 トレンチ概要(No.3地点)
図7−4−1トレンチ概要図(No.3地点)