2−7−2 調査ボーリング

No.3地点におけるボーリング調査は、北武断層の推定位置を挟んで、3箇所実施した(図7−2−1)。ボーリング調査結果の詳細は、巻末のボーリング柱状図(縮尺;S=1:10 および1:50)に示す。

本調査では、基盤岩である葉山層群衣笠泥質オリストストローム(Km)ならびに三浦層群逗子層(Zm)と、その上位に年代不詳の古期崖錐性堆積物(Odt)と、完新世の河成堆積物(ac・ag)が確認された。

調査結果をとりまとめ、表7−2−1にボーリング調査結果一覧表を、表7−2−2にボーリング調査結果総括表を、図7−2−2に地質断面図を示す。地質断面図はボーリング調査結果、トレンチ調査結果およびその他の調査結果をもとに作成した。

なお、B3−3ボーリングコアを用いて、放散虫化石分析および河成堆積物の微化石総合解析をおこなった(表7−2−3)。

B3−3の試料(衣笠泥質オリストストローム)は、中期中新世かそれよりも古い年代の堆積物であり、13Ma*以前のものである可能性が高いが、古第三紀に遡ることはないことが確認された。

* Ma.....百万年

図7−2−1 調査位置詳細図(No.3地点)

表7−2−1 ボーリング調査結果一覧表(No.3地点)

表7−2−2 ボーリング調査総括表(No.3地点)

図7−2−2 地質断面図(No.3地点)

表7−2−3 B3−3ボーリングコアの微化石総合分析結果一覧表