(1)空中写真判読の結果、北武断層は調査地東方善応寺北側の急崖から三浦正八幡宮・
崩壊跡地へと東南東−西北西方向へ地形段差や急崖が認められる箇所に想定される。
(2)周辺の地質状況から、基盤岩は丘陵地を構成する逗子層と丘陵裾部から低地部に分布する衣笠泥質オリストストロームが、断層関係で接している。
(3)ボーリング調査の結果、基盤岩の葉山層群と三浦層群との境界はB2−3位置にみられた。本位置に近接するB2−2、B2−3、B2−4のコア試料は割れ目が多く、所々に粘土化や鏡肌がみられ全体として破砕質である。
以上のように、本地点の北武断層位置は各調査結果共いずれもほぼ同位置であり、このことから北武断層の分布位置については確認できたといえる。調査結果から推定した北武断層の位置を図6−1−1に示した。