(2)平均変位速度

bPトレンチの西側法面W28付近で確認された断層の垂直ずれは20cm、水平ずれは60cm以上と計測され、礫の引きずりから右横ずれと判定された。このように、本地点での北武断層は水平ずれ(横ずれ)成分が卓越する断層である。 C層の堆積年代を1700〜1400yBPとし、水平ずれを60cm以上とすると、 平均変位速度は約0.4m/1000年以上となる。これを松田(1975)の活動度の分類に従えば、本地点での北武断層の活動度はB級以上である。