1−1 調査概要

(1)調査件名:神奈川県活断層(北武断層群)調査事業

(2)調査目的:阪神・淡路大震災を教訓として直下型地震の震源である活断層の詳細な検討が全国的に必要とされている。本調査は、三浦半島を東西に横断する北武断層群についてその詳細な位置を把握すると共に、活動履歴を明らかにし、長期的な地震発生についての評価を行い、地震防災対策上の基礎データを得ることを目的とする。

(3)調査地域:横須賀市内及び北武断層帯の東京湾への延長部とする。ただし、東京湾延長部については文献調査のみとする。

(4)調査項目及び内容:

@地形地質調査

   文献収集・整理 地形・地質文献、地質調査資料他

  空中写真判読 1946年・米軍撮影、縮尺約1万分の1 24ku

   地表踏査(概査) 12ku

   地表踏査(精査)トレンチ候補地周辺、 約1ku 3箇所

A物理探査

   電気探査(比抵抗2次元探査) 2測線 延べ240m

Bボーリング調査 11箇所 延べ102m

Cトレンチ調査 2地点

   bPトレンチ 長さ39m、幅22〜11m、深さ5〜6m

 bRトレンチ 長さ20m、幅 9〜 7m、深さ3〜4m

D地質試料の年代測定及び諸分析

   放射性炭素同位体年代測定(14C) 46試料

テフラ分析 15試料

   微化石分析(珪藻、石灰質ナンノ化石等)    16試料

考古遺物鑑定 6試料

E地層剥ぎ取り  bPトレンチ   2箇所

F軟]線写真撮影 bRトレンチ  5箇所

G総合解析

   断層の位置・履歴・活動度等の解析  

(5)調査期間:自 平成8年 4月10日至 平成8年12月25日

(6)活断層調査委員会の構成

神奈川県地域活断層調査委員会の構成を、表1−1に示す)。

(7)調査体制

発注者 神奈川県環境部地震対策課〒231 神奈川県横浜市中区日本大通1

実施機関 サンコーコンサルタント株式会社    東京本店 地質総括部 地質第一部

                                  〒136 東京都江東区亀戸1−8−9

総括技術者 新津  誠  (理学博士、技術士 応用理学・建設)

主任技術者 吉村 恒寛 (技術士 応用理学)

現場代理人 北村 健一郎(技術士 応用理学)

調査担当者 吉冨 正忠

新沼 岩保 (技術士 応用理学)

梅沢 俊一

大久保義雄

八木 祐介

黒木 久達

山中 義彰

東谷 謙 

川崎 正

平木 伸明

佐々木 悟

田中 幸男