6−2 田島地点でみられた地層の層序

水野ほか(1996)の調査では調査地の地盤は立川ローム層が主体であったが、今回の調査では沖積層が主体であった。地形的に大きな差はみられないが、水野ほか(1996)はローム層に被覆される台地の末端でボーリング調査を行い、今回は沖積低地でボーリング調査を行ったことになる。

TJ−1孔、TJ−3孔、TJ−4孔では腐植質シルト、砂層が主体の沖積層である。TJ−3孔では深度7mにF−Zn(2800年前)、8.5mにKg(2900年前)が認められ、F−ZnはTJ−1孔とTJ−4孔に連続する。TJ−5孔では立川ローム層が主体になり、西側の沖積層の分布が途切れ、水野ほか(1996)の活断層の延長にあたるので、TJ−4とTJ−5の間に活断層の存在が推定される。