4−1 調査目的と調査位置

昨年度の曽我原地点(小田原市曽我原)において掘削したトレンチ(以下、第1トレンチと呼ぶ)の成果によって国府津−松田断層の最新活動時期を明らかにできた。今年度は最新活動以前の活動履歴を解明するために、第1トレンチの東側でさらに深く曽我原第2トレンチ(以下、第2トレンチと呼ぶ)を掘削した(図4−1図4−2)。トレンチの規模は長さ17m、幅7m、深さ6mである。

トレンチの法面を整形・清掃した上で写真撮影を行い、整形した法面の地質を詳細に観察し、全ての法面のスケッチ図(1/20;付図)およびその解釈図(1/50;図4−3)を作成した。また、スケッチ終了後に試料採取および分析を行った。