３−１−２ 共通反射点（ＣＤＰ）重合法
共通反射点重合法の概念図を図３−３、図３−４に示す。測線上に２５メートル間隔に受振器を設置し、測線上の一点で発震して多数の受振点で反射波を同時観測する。この時同時受振する受振点数をチャネル数と呼ぶ（図３−４では１２チャネルとしているが、本調査では４００チャネルである）。次に、発震点を移動し、発震を行い記録を取得する。この様に発震／受振を規則的に繰り返すことにより、地下の同一の点（共通反射点（ＣＤＰ））で反射したデータが２重、３重に取られることになる。このデータに種々の補正処理を行い、足し合わせる（重合）ことにより、測線上の各ＣＤＰ直下の地下反射波が強調される。足し合わせるデータの数を重合数と呼ぶ（概念図中では３重合、本調査では標準３０重合である）。また、各ＣＤＰを構成するデータの補正処理を行う時、各反射面までの反射波の速度情報も得ることができる。
作業は､通常の反射法探査データ取得作業、すなわち、
・測線測量
・受振器、本線ケーブルの敷設
・震源車による発震、計測
の手順で順調に進み､データ取得作業を完了した。なお、測線上に設置された受振器で取得された反射波データは ＧＤＡＰＳ−４型探鉱機によって記録された（図３−５参照）。