・三ツ俣遺跡
一方、千代台地の南南東延長に位置する三ツ俣遺跡では、弥生中期の宮ノ台式遺構を伴う。その標高は約2mであり、その層準からは淡水性のケイソウ化石が報告されている(神奈川県立埋蔵文化財センター,1986)。大磯丘陵に分布する完新世の海岸段丘群の存在を考慮すれば、三ツ俣遺跡と大磯丘陵との間にある国府津−松田断層は弥生中期以降にも活動して、この高度差を生じさせたと考えられる。