南下浦断層では松田(1975)の経験式により、長さから計算して求められる地震規模はM6.0に達しない。しかし、その単位変位量は2.2mであり、断層長と比較して単位変位量は大きい。このため、南下浦断層と引橋断層は地下では一連の断層で、それが地表付近で途切れ、雁行していると解釈することも可能である(表6−2)。その場合には、単位変位量から想定される地震規模はM7.1となる。また、三浦半島南断層群も相模トラフと連動して活動してきた可能性がある。