表層第一層の速度(V1)はタイムターム法でからは求めることができず、現場記録の初動を参照して推定する。
表層基底層の速度(V2)はタイムターム法により比較的正確に求まる。今回の記録では、測線北東方向でやや速く、南西方向でやや遅くなる傾向がある。これは、地質の違いを表していると考えてよい。
最終的な V1 と V2 の値は下記のとおりである。
V1 V2 第一層の厚さ
1200m/s 1600−2000m/s 10−70m
この結果は、表層第一層の厚さの変化および標高変化に対する走時変化の補正(屈折波静補正)のデータとして用いた。