(5)平均変位速度と活動度
活動間隔が明確でないため,平均変位速度は不明である。しかし,本トレンチにおいて確認された最新活動時期と単位変位量との関係から南下浦断層の平均変位速度を試算すると,約2.2m/20,000〜22,000年であり,1,000年あたり約0.1mの平均変位速度となる。この値は,松田(1975)による基準では,活動度Bクラスの最小値である。図2−35 α断層,β断層およびγ断層の関係
図2−36 トレンチ東側のり面における断層周辺の解釈図 スケッチ縮尺:1/25
図2−37 地質断面と基盤の谷壁位置 縮尺:1/50