(7)宮田層
宮田層はトレンチ内では,断層下盤側(北側)のみに分布が確認され,淘汰の良い細粒〜中粒砂層主体で薄いシルト層を挟む互層となっている。ラミナの発達もよく,比較的締りの良い状態となっている。また,宮田層の層理面は30°〜35°の北傾斜を示し,断層付近では引きずりによる大きな変形を起こしている。トレンチ内では,宮田層は西側のり面と北側および東側のり面下段および西側のり面の断層追跡溝でも確認され,東西方向(谷の横断方向)の約2m間で1m以上の高度差が認められた。