@ C1層
淡褐色〜黄褐色のローム質層からなり,トレンチの東側から南側にかけてののり面に分布する。層厚は最大で60cm程度であり,径2〜5mmの赤色のスコリア粒や凝灰岩の角礫(径1cm程度)が点在している。
このC1層は風成火山灰層の風化したものである可能性が高く,ほぼ水平な状態で堆積している。しかし,一部で,北西に向かって緩やかに傾斜する部分も見られる。この火山灰層の堆積上面は,上位の腐植層(B層)に漸移するが,東側のり面の北半部では上部に亀裂の発達がみられ,この亀裂を上位の腐植層が脈状に充填している。
A C2層
淡褐色のローム質シルト層からなり,東側のり面および南側のり面の一部に分布する。層厚は50p程度で,径1〜5p程度の凝灰岩の角礫が点在し,下部ほど砂混じりの状態となっている。上位のローム層との境界は漸移している。
B C3層
C層の下部層にあたり,中〜粗粒の砂層からなる。東側のり面の北側のみに分布する。上部には,シルト質の細礫層が分布している。砂層は淘汰がよく,不明瞭ながら水平葉理が発達している。層厚は50cm程度で,下位のD層をわずかに削り込んでいる。