単位変位量はF層の分布形態から求めたところ,鉛直変位量は約1m,水平変位量は約2mであり,単位変位量は約2.2mとなる。
活動間隔が確定できないことから,平均変位速度は不明である。しかし,最新活動時期と単位変位量から,南下浦断層の平均変位速度を試算すると,約2.2m/20,000〜22,000年であり,1,000年あたり約0.1mの平均変位速度となる。この値は松田(1975)による基準では,活動度Bクラスの最小値である。