(1)南下浦断層 菊名地区

ボーリング孔は南下浦断層を横切るように4本配置し,透水試験孔も設置した。調査の結果,初声層(上盤側)と宮田層(下盤側)を境する断層面を確認することができた。

断層面の傾斜は55〜60°であり,明瞭なせん断面と光沢のある鏡肌を呈している。断層下盤側の宮田層は60°前後傾斜しており,周辺の断層露頭で確認されるように,断層運動によって引きずり上げられていると考えられる。宮田層の下位には初声層が確認され,その上面高度は,上盤側の初声層上面高度より25m程度低い。