本断層は,南下浦断層の南方1〜2kmに位置する延長約2.3km(陸上部)の活断層である。その走向は南下浦断層とほぼ同様であり,その確実度はT,活動度はA〜B級である。この断層の東部では右ずれの変位地形が明瞭であり,西部では地溝状の地形が形成されている。
引橋断層は更新世中期以降に活動を開始し,完新世にも活動していると推定されているが,これに関する明確な地形・地質的証拠は得られていない。