試料約2〜15g秤量し、塩酸処理により炭酸塩好物の除去を行い、遠心分離法で水洗する。フッ化水素酸処理により珪酸質の溶解と試料の泥化を行い、遠心分離法で水洗する。次に重液(ZnBr2 比重 2.2)を用いて遠心分離法で鉱物質と有機質を分離させ、有機物を濃集し、水洗する。この有機物残渣について、アセトリシス処理を行い植物遺体中のセルローヌを加水分解し、遠心分離法で水洗する。最後にKOH液処理により腐植酸の溶解を行い、遠心分離法で十分に水洗する。処理後の残渣は、よく攪拌しマイクロピペットで適量をとり、グリセリンで封入し、検鏡した。
検鏡は、プレパラートの2/3以上を走査し、その間に出現した全ての種類(Taxa)について同定・計数することを原則とした。ただし花粉化石の産出が非常に少ない試料に関してはこの限りでない。