調査地域の大部分は火山灰層に覆われている。本報告書では、この火山灰を第四紀に降下堆積した風成火山灰層の総称として“ローム層”と記すことにする。
付図3では、新第三系の分布域ではローム層を除いた地質分布を、第四紀の水成堆積物が形成した地形面が分布する地域では、地形面を形成した堆積物と、その上面に直接堆積したローム層を一括し、下位より多摩面構成層、下末吉面構成層、武蔵野面構成層、立川面構成層の4区分とした。また、完新世に降下堆積したテフラはすべて除いて表示した。なお、新第三系及び第四系の地質の分類及び名称は、岡ほか(1979)43)を参考とした。