(3)断層露頭

地質概査の段階では、新期ローム層を切る小断層や亀裂を部分的に確認できたが、これらは伊勢原断層の延長線上から離れたものばかりである。また、青野原−煤ヶ谷線はU−1−2地形地質等の文献調査結果でも述べたように、篠木・見上(1954)51)が藤野町牧馬から清川村柳梅の間で約10箇所で断層面を確認しているが、本調査では宮ヶ瀬付近で断層破砕帯(粘土化帯)を確認した以外はほとんどが小断層で、その後の道路や河川の改修工事と宮ヶ瀬ダムの貯水などのために、断層露頭の確認や新露頭は発見できなかった。

表2−2−3 調査地域の地形・地質総括