2−2−3 地形判読(空中写真判読)結果
調査地域は神奈川県のほぼ中央に位置し、西側には丹沢山地が南北に連なり、東側では相模川が北から南へ流れている。標高1600mに達する丹沢山地からは、道志川、串川、中津川、小鮎川、恩曽川、玉川、日向川が相模川へと流れ込み、歌川、渋田川、鈴川、大根川、金目川が花水川に向かって流れている。これらの河川沿いには扇状地性の段丘が発達しており、空中写真判読によってこれらの段丘面を上位より多摩面相当面(以下、多摩面)、下末吉面相当面(以下、下末吉面)、武蔵野面相当面(以下、武蔵野面)、立川面相当面(以下、立川面)の4面に区分した。また、地域によってはさらに細分することができるが、今回は上記した4区分とした。地形判読の結果は、付図2「地形分類図(1/25,000)」に示した。“活断層”は、活断層、活断層(位置やや不明確)、活断層(伏在部)に区分し、活断層の存在を示すものとして、撓曲崖、断層変形帯を表示した。付図2には、V総合解析で述べる全ての調査結果をもとに作成した付図6「活断層詳細図(1/25,000)」の結果を表示しその根拠は付図6に示した。
調査地域の地形・地質を総括して表2−2−3に示し、以下に調査結果を要約する。