2−1−3 遺跡文献調査結果

文献から伊勢原断層周辺の遺跡の分布を調査した。また、断層近傍で遺跡の発掘がなされているものに関しては、発掘報告書を収集し、要旨をとりまとめた(≪別冊資料≫1−A 遺跡文献要旨に添付)。その位置を図2−1−4に示し、断層、地割れ、亀裂、地すべり等の地震痕跡について表2−1−4−1表2−1−4−2に示す。なお、本調査を行うにあたり、上本・上杉(1996)59)を参考とした(S10〜S20については遺跡発掘調査報告書が入手不能もしくは記載無しのため、本発表要旨集より引用した)。

地震痕跡等の変動を起こした時期を表2−1−3にまとめた。これによると、変動の回数は縄文時代前期〜後期(約6000〜3000yBP)にかけては少なくとも2回以上(@、A)、古墳時代前期(3世紀)〜6世紀前半に1〜2回以上(B)、8世紀後半〜9世紀中頃に1〜2回(C)、18世紀以降に1回以上(D)であることが分かった。ただし、これらが伊勢原断層の活動によるものかどうかは不明である。

表2−1−3 遺跡にみられた地震痕跡の発生年代一覧表

図2−1−4 遺跡文献の位置図

表2−1−4−1 遺跡文献の結果一覧表

表2−1−4−2 遺跡文献の結果一覧表