(1)大深度反射法探査

(S−1:厚木市〜伊勢原市)の結果;測線長6700m (図2−3−1参照)

伊勢原断層の深部の地下構造把握のために、断層に直交する東西方向の測線(日向地区を横切り、玉川に沿う)で行った。

地質構造解釈図に示した地質は、Loc.40〜120付近は小仏層群(Kb)、Loc.130〜200付近は愛川層群(Ak)、Loc.220〜260付近は丹沢層群(Tz)が分布するものと推定される。

全体に、明瞭な反射イベントが少なく地質構造解釈が難しいが、実線で示した F1,F2,F3の断層と、破線で示した小規模なa,b,cの断層を推定した。 F1が主断層で、a,b,cはその派生断層と考えられるが、速度2000〜2500m/secの新しい地層を切って地表まで達しているかどうかは不明である。F1は東傾斜約50゚で伊勢原断層に対応するものと考えられる。F2、F3(東傾斜70°〜80°)は、2000〜2500m/secの新しい地層を切っているようにみられるが、確実なものではない。