@清川村柳梅地区 (図2−2−4参照)
柳梅地区は、小鮎川の上流域に位置し、その両岸に変位基準となる立川面および沖積面が分布し、山地には丹沢層群、愛川層群が分布する。本地区では2カ所で断層露頭が確認されたが、第四紀層の変位は確認できなかった。また、小鮎川東岸、柳梅橋付近の新しい崖錐堆積斜面上に高さ2〜3m、延長500mの低断層崖が確認された。
A伊勢原市日向地区 (図2−2−6参照)
日向地区は、北方から連続する北西−南東〜北北西−南南東方向の断層から南北方向の断層に移行するところにあたり、下末吉面・武蔵野面・立川面及び沖積面が分布し、山地には丹沢層群、愛川層群が分布する。
本地区中央に広がる日向川の扇状地の扇端部で東上がりの撓曲崖や逆傾斜の地形面が確認された。調査地区北東側のリハビリセンター西側駐車場脇の露頭において、武蔵野ローム層中に小断層、亀裂が多数確認された。
B伊勢原市峰岸地区 (図2−2−8参照)
伊勢原断層が通過すると推定される位置の東側に孤立丘(南北約450m、東西幅約 100m)があり、その西側から南にかけて撓曲崖が確認された。
C平塚市岡崎(駒形神社)地区 (図2−2−10参照)
伊勢原台地の西縁および南縁の崖部には、ほぼ連続して、武蔵野ローム層(一部にTPをはさむ)と立川ローム層が確認できる。武蔵野ローム層中には亀裂や小断層が発達し、その一部は立川ローム層まで達している。
表1−2−1 調査地の地質層序
D平塚市北金目地区 (図2−2−12参照)
北金目地区は、大部分が沖積層に覆われ、地表踏査で断層変位地形を確認することは不可能である。