4−4 内木場セグメントに関する調査結果
平成10年度に実施した内木場東トレンチの調査結果によると,アカホヤ火山灰層起源のガラスを含む礫層に断層による変位が認められないことから,同地点における断層の最新活動時期は約6300年前以前と判断された(図3−5,図3−7−1,図3−7−2)。この判断が確かな場合, 日添セグメントと内木場セグメントとでは, 最新活動時期が異なることになり, 出水断層帯の活動は, 分割放出型である可能性が高いことになる。このため,内木場セグメントにおける最新活動時期の精度を向上させることを目的に, 内木場西地点でボーリング調査を, また, 平成10年度にトレンチ調査実施した内木場東地点でトレンチを追加して調査を実施した(図4−42)。