4−9−1 断層の位置と長さ
新編「日本の活断層」(1991), 「九州の活構造図」(1989)によると, 出水断層帯は, 水俣市招川内から阿久根市尾崎に至る約25km間に確実度T, 確実度U一部確実度Vとして示されている。空中写真判読結果によっても, 上記文献とほぼ同位置の水俣市招川内南から阿久根市鶴川内に至る約20km間にリニアメントが判読され,一部で変位地形である可能性が高いリニアメントも認められる。本断層帯は, 西側から, 内木場セグメント, 宇都野々セグメント及び矢筈峠セグメントの3セグメントに大別され, これらは大局的には「ミ」型の雁行配列を示しており, 全長は3セグメントを合わせて約25km〜約20kmである。