3−3−3 シラス(入戸火砕流堆積物)の分布高度

既存ボーリング資料における地質の記載のうち,シラス(入戸火砕流堆積物)は最も信頼性が高い。鴨池港付近及び鹿児島南港付近の陸域には,比較的広くシラスが分布していることから,同地域におけるシラスの分布状況について検討を行った(図3−9)。この地域におけるシラスの分布は概ね水平であり,シラス基底面の標高は−34m〜−38mであり,有為な高度差は認められない。

したがって,陸域に断層が存在するとしても,入戸火砕流堆積物基底面に変位を与えていないものと推定される。