3−5−6 試料分析

三木町氷上宮下地点では、ボーリングコアから試料を採取し、14C年代測定(表3−5−2−2)と火山灰分析(表3−5−3図3−5−10)を実施した。

火山灰分析によれば、断層を覆うシルトおよび砂層からは姶良Tn火山灰と共に鬼界アカホヤ火山灰が検出された。

一方、14C年代測定によると、LV面を構成する堆積物は、下部が27,680±450〜29,730±600年B.P.の14C年代を示すのに対して、地表付近では、1,180±40〜2,860±60の14C年代を示す。

後者は、水田の影響で地表付近から現代の炭素の混入があり、14C年代が若返った可能性が高い。

表3−5−2−2 三木町氷上宮下地点14C年代測定試料

表3−5−3 三木町氷上宮下地点火山灰分析結果

図3−5−10  三木町氷上宮下地点火山灰分析結果