オールコアボーリングとトレンチ調査の結果から以下のことが判った。
花崗岩と未固結堆積物との不整合面は深度 4.3mであり、 後述のトレンチ調査の地層区分から、この未固結堆積物はA層(玉石混り砂礫)、C層(礫混り砂層)、D層(砂礫層)、E層(砂礫層)に対比される。
MT−5孔では花崗岩は深度 4.3m〜17.5mに現れ、 それ以深では三豊層群からなる。深度17.5mの断層とトレンチで確認された南側の最も新しい変位を示す断層とで求めた傾斜は南へ80°となっている。
また、トレンチ底面で確認できる北側の花崗岩と三豊層群が接する断層面とMT−5孔の深度17.5mの断層を結ぶと断層面は南へ70°傾斜している。ただし、この断層面は段丘堆積物に覆われ、変位を与えていない。
さらに、MT−5孔深度19.0m〜 19.85m間にも花崗岩が認められ、深度 19.85mでは花崗岩と三豊層群が接する断層面となっている。
以上、3つの断層面は深部では合流して1つの断層になるものと考えられる。
図3−3−4 三木町氷上石塚地点地質断面図(ノンコアボーリング調査により作成)
図3−3−5 三木町氷上石塚地点地質断面図