(3)解釈

解析結果をボーリング調査から解釈すると、以下の通りである(図3−2−7)。

(1)A測線

シルト質砂層(LV段丘堆積物)・・・250−300Ωm

礫混り砂層(LV段丘堆積物)・・・200−300Ωm

礫層(三豊層群)・・・100−300Ωm

砂礫層(三豊層群)・・・5−100Ωm

花崗岩・・・5−150Ωm

ボーリング調査結果によると、花崗岩は著しい変質を受けた岩盤、三豊層群は砂礫層であった。花崗岩の岩質が変質を受け粘土化していることから、花崗岩付近は低比抵抗になっていると思われる。

断層位置は、ボーリング調査、リニアメント位置から電極番号25に、50°南傾斜で推定したが、花崗岩と三豊層群の比抵抗の違いはあまりはっきりしない。これに対して、LV段丘堆積物基底は断層を境にして、約2mの高度差があるように見える。

(2)B測線

シルト質砂層(LV段丘堆積物)・・・250−300Ωm

礫混り砂層(LV段丘堆積物)・・・200−300Ωm

礫層(三豊層群)・・・100−250Ωm

砂礫層(三豊層群)・・・5−100Ωm

花崗岩・・・5−100Ωm

A測線のボーリング調査結果から、花崗岩の岩質が変質を受け粘土化していることから、花崗岩付近は低比抵抗になっていると思われる。

断層位置は、A測線のボーリング調査、リニアメント位置から電極番号23に、65°南傾斜で推定したが、花崗岩と三豊層群の比抵抗の違いはあまりはっきりしない。また、断層の両側でLV段丘堆積物基底面の有意な高度差も認められない。

図3−2−7 長尾町塚原地点比抵抗映像法電気探査解釈図