�@調査実施地点、調査用地境界の選定

断層位置が特定でき、かつ土地利用状況等を考慮し、トレンチ調査実施地点、調査用地の境界を選定した。３トレンチはいずれも水田であり、三木町氷上石塚地点は水田の嵩上げ途中、三木町田中地点はほ場整備後１年の水田、三木町氷上宮下地点は休耕田である。

�A調査用地の平板測量

平板測量により、調査用地の ２００分の１〜 ５００分の１平面図を作成し、土地利用状況を正確に記録した。

�Bトレンチの掘削

掘削箇所および掘削残土の保管場所を定めたうえで、所定の規模のトレンチを掘削した。また、法面整形が行えるよう、掘削面は平板に仕上げた。

�C掘削法面の整形

掘削法面は人力で平滑に仕上げ、かつ、水洗いを行って地質観察を容易にした。

�Dグリッドの設置

整形法面には、観察、スケッチの座標として水糸で１ｍグリッドを設けた。

�E法面の地質観察および記録

掘削法面の地質は詳細に観察し、縮尺２０分の１のスケッチ図、および解釈図を作成した。

�F試料の採取、分析・測定

断層変位時期の年代推定に必要な試料（腐食土、木片、火山灰）を採取し、年代測定のための分析を行った。

�Gトレンチの平板測量

平板測量により、トレンチの位置、形状および法面の位置、形状を示した縮尺 １００分の１の平面図を作成した。

�H埋め戻し・用地の修復

今後の土地利用に支障をきたさないよう、掘削残土は十分転圧しながら埋め戻しおよび整地を行い、もとの状態に復旧した。