2−3−2 調査方法

地表踏査は、以下の手順で調査を行った。

@概 査

東西に走る長尾断層、鮎滝断層に沿って、南北幅2kmの範囲について、調査目的を達するよう5000分の1地形図を用いて概査を行い、25,000分の1地形・地質分類図に取りまとめた。調査に際しては、断層露頭など重要露頭については、縮尺20分の1の詳細スケッチを行い、断層面の走向・傾斜、変位の向き、変位した断層の性質などを記載した。また、併せて写真撮影を行い記録した。

A精 査

当初、トレンチ候補地点と考えられた長尾地区、三木地区、香川地区、香南地区の4地区については、各地点とも南北幅600mについて縮尺2,500分の1地形図を用いて地表地質精査を行い、縮尺2,500分の1地形・地質詳細図に取りまとめた。

精査段階では、断層変位地形については、リニアメントを挟んで横断測量を行い、変位量の検討を行うとともに、これらの横断測量の成果は後続の電気探査、ボーリング調査にも利用した。

また、後続調査のため、地権者などの社会的事情も併せて調査した。