1−4 調査結果の概要

(1)活断層としての長さ

約20km(香南町西庄〜大川町南川)

(2)変位様式

逆断層(南傾斜、南側隆起)で右横ずれ成分を伴う。

(3)単位変位量

1.5〜2.0m

(4)平均変位速度

約0.1m/千年(B級活断層)

(5)活動履歴

最新の活動時期(T)  : 6,000〜12,000年前

1つ前の活動時期(T+R):29,000〜32,000年前

活動間隔(R)     :17,000〜26,000年

(6)地震の規模

活断層の長さ20kmとして ML=7.0

単位変位量1.5mとして  MD=7.0

単位変位量2.0mとして  MD=7.2

全体としてマグニチュード 7.1±0.1

(7)地震危険度

活動時期、活動間隔の中央値をとれば要注意度(T/R)≒0.4となり、松田(1981)の要注意断層には当たらないようである。現データでは、次の地震まで5,000〜20,000年と推定されるため、長尾断層による直下型地震の緊迫度は小さいと判断される。