1−3−2 調査実績

地形地質調査は、文献調査一式、空中写真判読46km2、 地表踏査(概査)46km2、地表踏査(精査)4.6km2からなり仕様どおり調査を実施した。また、物理探査、ボーリング、トレンチ、試料分析の調査数量を下表に、詳細調査地点位置図を図1−3−1に示す。

表1−3−1 物理探査, ボーリング, トレンチの調査数量表

表1−3−1によれば、物理探査のうち反射法地震探査では測線数が原設計4測線から2測線に減少したものの探査長は 2,045mで設計を満たしている。電気探査では、断層位置をほぼ特定できたことから、電極間隔を原設計の10mから1〜2mと密にしたため、探査長では 1,600mから 531mに大きく減少したが、 測線数は原設計の4測線から7測線に増加した。

ボーリングは、原設計の延長 300m程度から 253mに減少したが、 最新活動時期をより正確に求めるため、 計画のトレンチ2地点に加えて小規模なトレンチを1地点、三木町氷上宮下地点で追加した。

また、試料分析(火山灰分析,14C分析)では、断層の活動時期をより正確に求めるため、24試料から64試料と大幅に増加した。

以上により、実施数量は、設計数量を十分上回っている。

図1−3−1 詳細調査地点位置図