調査は以下の3段階からなる。
(1)地形地質調査による断層分布調査
文献調査、空中写真判読調査によって縮尺1/25,000リニアメント分布図を作成する。 これに基づき地表地質調査を行い、縮尺1/25,000の断層図を作成する。この断層図は長 尾断層の詳しい地表トレ−スを示すもので、防災計画の基本資料となる。
地表地質調査によってトレンチ調査候補地点を選定し、詳細な断層分布図を作成し、更に地権者、対境上の問題点などを調査する。
(2)物理探査・ボーリング調査による地下構造調査
選定したトレンチ調査可能地点について、物理探査およびボーリング調査を行い、断層近傍の地下構造を解明し、トレンチ調査地点の絞り込みを行う。
(3)トレンチ調査による活動履歴調査
トレンチ調査およびトレンチ内の試料分析・年代測定によって長尾断層の詳細な活動履歴を解明し、将来の活動時期、地震規模を推定するデ−タを得る。
表1−2−1 工程表