一方、松林寺ボーリング調査結果から、深度1.2〜2.5mにはL段丘堆積物が連続して分布することが明らかになった。段丘堆積物最上部で約2.0万年前、段丘堆積物中部で2.6〜2.8万年前、段丘堆積物の頂面(L段丘面)は地表とほぼ平行して分布する。したがって、地表で計測された鉛直変位量8.5〜9.5mはおよそL段丘面の鉛直変位量とみなせる。一方、L段丘堆積物の基底には15m前後の高度差が生じており、変位が累積していることがわかる。