9−2−1 松林寺トレンチ

松林寺トレンチにおいては北法面の底部で逆断層が確認された 。断層によって変位を受けているC層とBの14C年代はそれぞれ31,140±410y.B.P、7,960±230y.B.Pである。また、断層を覆っているA層の年代は8,800±70y.B.P、7,960±140y.B.Pである。その結果、松林寺トレンチにおける最新の断層活動は3万年前〜8,000年前となる。これは北湯口トレンチ(平成7年度業務)で確認された 最新の断層活動時期である約4,000年前のイベントとは異なる。断層が地表付近で枝分かれしていると解釈される。