7−2−2 断層の記載

不明瞭ではあるが、断層は1条認められる。西側が上盤側となる逆断層で、上盤側のD層が下盤側のC層に衝上している。

断層はS2.2、D3.0付近から東側上方に連続しており、途中S1.9、D2.7付近からS1.8、D2.4付近にかけて2条に分岐するがすぐ収斂する。断層は、S2.2、D3.0付近からS1.5、D2.0付近までは層相の類似したC層とD層の礫混じりシルト質層〜粘土質層を境するため不明瞭であるが、礫の量比の違いやクラックの連続、直線的な構造線等によって断層を連続して追うことができる。この付近の見かけ上の傾斜は約40゜で西落ちである。代表的な走向・傾斜はN53W44N(S1.4、D2.0)である。