7−1−2 ボーリング調査結果
松林寺の工事露頭付近で断層と直交する方向でボーリング調査5本 (計40m)を掘削した。併せて地形断面測量も行った。その結果、深度1.2〜2.5mにはL段丘堆積物が連続して分布することが明らかになった(図7−2)。L段丘堆積物の頂面は地形とほぼ平行して分布することから、地表で計測された変位量はおよそL段丘の鉛直変位量を示している。したがって、地表で計測された変位量約10m はおよそL段丘の鉛直変位量を示している。L段丘堆積物の基底には15m前後の高度差が生じており、変位が累積していることが読み取れる。