これまでの調査結果と地域の土地利用状況等を考慮し、トレンチ調査実施地点、調査用地の境界を選定した。
2)調査用地の平板測量
平板測量により、調査用地の 200分の1平面図を作成した。平面図には土地利用状況を正確に記載した。
3)トレンチの堀削
掘削箇所及び堀削残土の保管場所を定めたうえで、所定の規模のトレンチを掘削した。掘削の最終段階では、後述の法面整形が容易に行えるよう、掘削面を平滑に整えた。
4)堀削法面の整形
掘削した方面は、地質の観察ができるよう、人力で平滑に整形した。
5)グリットの設置
整形した法面に観察、スケッチの座標として、水糸等で1メ−トルのグリットを設けた。
6)法面の地質観察及び記録
整形した法面の地質を詳細に観察し、縮尺20分の1のスケッチ図及びその解釈図を作成した。
7)試料の採取、分析・測定
イベント層準の年代決定に最適と判断される層準から、年代推定に必要な試料を採取した。得られた試料をもとに、年代推定のための分析・測定を行った。
・炭素同位体用試料 30試料
・火山灰試料 30試料
8)トレンチの平板測量
平板測量によりトレンチの位置、形状及び法面の位置、形状を示した縮尺 200分の1の平面図を作成した。
9)埋め戻し・用地の復旧
掘削残土を十分に転圧し、つき固めながら埋め戻すなど十分な措置を講じた。