5−1 出店断層帯の概要
出店断層は村田(1939)が胆沢扇状地において「出店撓曲」と呼び、Fujiwara(1959)のChusonji fault、中川ほか(1963)の胆沢−油島撓曲線と呼ばれていた。渡辺(1990)は断層詳細図を作成した。活断層研究会(1991)は出店断層とし、確実度I、活動度B級、長さ4km と記載している。活断層研究会(1991)によると出店断層はさらに南北両方へ延びる可能性がある。南側はSWに走向を変えて胆沢町駒篭付近に至る。また、北側も活断層研究会(1991)による天狗森断層、橇引沢西、瀬峰断層に連続する可能性がある。