2−2 石鳥谷測線

石鳥谷測線では花巻断層帯のうち葛丸川に沿って東西方向に探査を行った。この地点では,花巻断層帯は平行する4条の断層に分岐している。既往の地形地質調査に基づくと,測定点No150,No420,No810,No1000付近に逆断層が確認あるいは推定されている。

探査断面では3条の西傾斜する低角な逆断層が認められ,地表付近で20〜30°,深度200m付近では15°程度となっている。平野側の断層ほど低角度である。既往の地形地質調査に基づく4条の断層のうちNo810 付近の断層は明瞭でない。

<石鳥谷測線>

・最大受震距離      :600m

・標準重合数        :30重合

・震源            :油圧式インパクター(JMI−200)

・標準垂直重合数     :5回

・受震器           :速度型地震計(SENSOR SM−11 6個/グループ 30Hz)

・探鉱機           :BISON9060A

・サンプリング時間     :2.0sec

・サンプリング間隔     :1.0msec

・ローカット・フィルター   :20Hz(18bB/oct.)

・ハイカット・フィルター   :180Hz(72bB/oct.)

・収録チャンネル数     :60ch

・震源点間隔        :5.0m

・受震点間隔        :10.0m