A2層は礫層で、基質は褐色の砂混じりシルトである。分級は非常に悪く、礫径は2cm以下である。風化礫が混じり、礫の含有率は低い。
A1層は緻密で黒色の土壌であり、腐植が多く成熟している。厚さ0〜10cm、まれに20cm。層厚が変化し、東へ行くほど連続性が悪くなり断続的になる。
北側法面(1N37.00,0.65)付近で凹地の基底から続くAf2層を覆う。
AL3層はフラスコピットを埋める礫及び腐植層からなる。下位の礫と上位の腐植がセットとなって、3サイクルの繰り返しをしている。礫層は礫径2cm前後で亜角〜亜円礫で、基質は腐植質な中〜粗粒砂である。分級が比較的良い。この層の腐植から3,680±140y.B.P.,4,350±130y.B.P.の14C年代を得ている。
AL2層は凹地を埋める堆積物であり、下部・中部・上部に細区分される。
下部は暗褐色〜アズキ色の礫層を含む腐植質礫層。礫径2cm以下の風化礫を含む。層厚は15〜7cmである。中部は同じ黒色の泥炭であり、東側で斜面をのぼり、砂を挟み二つに別れている。層厚は3〜5cmである。上部層は黒色で緻密であり腐植に富む。植物は分離されており、泥炭・礫や砂をほとんど含まない。層厚は15〜5cmである。この腐植から2,160±60y.B.P.の14C年代を得ている。
AL1層はAL2層を覆い、層厚は60〜0cmである。下部は礫径3cm以下風化礫。比較的分離が良く、植物片が少量混じる。上部は弱い腐植質の砂で、部分的に腐植を挟み、砂の分級は悪い。