(2)D層
茶褐色に酸化した礫と、灰白〜淡褐色の細粒〜極細粒砂からなる。シルトも混じるが、C層・E層のシルトと比較すると少しD層のシルトのほうが粗粒である。多くの場合下部が粗く、上で細い正級化を示すが、1サイクルのグレーディングで礫層が2枚になる事もある。E層との境界では基底礫が酸化して褐色を呈する。下部は礫主体であり、酸化し褐色〜濃褐色を呈する猪去沢層の砂岩,軽石凝灰岩の風化した礫もあるが、ホルンフェルス礫もまじる。C層に比較して礫は風化していない。砂層は分級が良く、ラミナが発達する。南側法面の断層近傍(1S39.30,D2.10)では噴砂のあとが確認できる。渡辺ほか(1993)のV層に対比すると考えられ、この層から26,200±400y.B.P.の14C年代が報告されている。