本地域の断層は幅の広い撓曲崖として認められることから、形成当時の勾配が残されている地表面は断層からかなり離れた位置にあると思われる。そこで、断層を挟んで両側に同時代の地表面が分布する地域において、地表面の断面測量(37測線,測線の長さは500m〜1000m,合計25km)を行った。測線の位置を図5−1−1、図5−1−2、図5−1−3に示す。測量後、撓曲帯の幅を超えなかったと思われる測線については、 1/2,500地形図を用いて測線延長上の断面図を補充した。断層を挟んだ両側の地表面にほぼ一致する2本の平行線を引き、その高度差を計測することによって真の垂直変位量を求めた。