No.6測線は、矢巾町鳶ヶ平に位置する扇状地面上に設定した。開析谷で分断されているが、対岸の扇状地も同一の地形面と思われる。対岸の扇状地は、堆積物の14C年代がNakata(1976)によって19,365±835y.B.P.と報告されているので、L段丘面に対比される。断面図から読みとれる撓曲帯の幅は約200m、垂直変位量は約6mである。Nakata(1976)は大白沢の扇状地の変位量を本調査の2/3の約4mとしている。