3−5−3 地形地質の記載

雫石町篠崎では地すべり土塊と沖積低地とを境する直線的な断層崖があり、比高は40〜55mである。同町堀切、上西根ではLV段丘を変位させる低断層崖があり比高は約2mである。その背後には盆地境界と並行して地塁状に連なる細長い丘が分布する。萩の台〜横欠では山地が盆地西縁の直線的な境界をなしている。竜川を横切ると地形的に不明瞭になり、滝沢南の山地内に鞍部が連続するだけである。盆地南部では不鮮明な山地と丘陵地の地形境界が弧状に連なるのみである。赤沢川が横切る地点にはM段丘が分布するが高度不連続はない。空中写真判読、地形調査によって変位地形が認められるのは竜川以北でその長さは約13kmである。