2−2−8 粟田泰夫・下川浩一・山崎晴雄(1988)

日本の活断層発掘調査[18] 1983年盛岡断層群・浦田断層(浦田地区)トレンチ調査.活断層研究,5,23−28.

<要約>

盛岡断層群中央部に位置する浦田断層(仮称)のトレンチ調査を行い、活動時期、変位量、年代を推定した。また断層の位置およびトレンチ展開図を提示した。

浦田断層は岩手県紫波町土舘字浦田に位置し、活断層研究会(1991)の盛岡図幅の14−c断層である。最新の活動時期は約4000〜7800y.B.P(放射性炭素年代測定による)、またこの断層運動に伴う上下変位量は、Z2断層で0.4m、Y2断層で1.4mと推定されている。断層活動時期は2回あったとされ、7800y.B.P以降にも断層活動があったことが推定されている。