2−2−4 大上和良・吉田 充(1984)

北上川中流域・胆沢扇状地における火山灰層序.岩手大学工学部研究報告.137,69−81.

<要約>

段丘の発達のよい胆沢扇状地は、西方に焼石岳をはじめとする火山から供給された火山灰層が厚く堆積する。この地域の火山灰層序を確立し、各火山灰および鍵層の記載を行った。

火山灰層は下位より永栄火山灰、一首坂火山灰、前沢火山灰、黒沢尻火山灰に区分し、鍵層を入れた模式柱状図を提示した。しかし広域火山灰について言及はない。また年代測定値の記載がない。

段丘は大歩段丘、一首坂段丘、西根段丘、胆沢段丘、水沢段丘、低位段丘に区分している。柱状図には水沢段丘の年代は19560±540y.B.Pと記載されているが、出典は不明である。